情けない役から冷徹な役など幅広い演技力と渋い声、独特な存在感のある小手伸也(こて しんや)さん。
若い頃はどんな風だったのでしょうか?売れたきっかけなどをご紹介します!
小手伸也のプロフィールは?
所属事務所のオフィスPSC(株式会社オフィスピー・エス・シー・)さんからお借りしました。
最後の「・」を含めての表記ですので、よろしくお願いいたします!
1973年12月25日生
神奈川県出身 B型
[特技]アイスホッケー(GK 経験4年)・心理学・神話研究(古事記)・デザイン(HP作成など)[略歴]早稲田大学卒。劇団innerchildを主宰。作家・演出家・俳優を兼ねる。PFFスカラシップ作品映画「不灯港」では主演を務め、海外でも高い評価を受けている。NHK大河「真田丸」【塙団右衛門 役】、CX月9「コンフィデンスマンJP」【五十嵐 役】と続き、以降「シンデレラおじさん」としてブレイク。今最も旬なおじさん俳優として幅広く活躍している。
1973年生まれとのことで、2025年現在は51歳です。
神奈川県出身とのことで、ハーフっぽい方ですが日本人です。
特技が幅広い感じですね!
チームスポーツできて、1人でコツコツ系も出来る、多彩な方のようです。
小手伸也の若い頃は何をしてた?
小手伸也さんはブレイクが40代と遅咲きな方です。
それまではどのような感じだったのでしょうか。
大学時代は演劇漬け!
小手伸也さんは大学在学中から演劇サークルに入って演劇漬けの生活を送っていたようです。
高校時代から演劇が好きで大学の演劇を観ていたようで、どうしても早稲田大学に入学したかったそう。
その理由が、「早稲田大学演劇倶楽部」のメンバーが立ち上げた劇団「カムカムミニキーナ」の作品がとても好きだったそうです。
この劇団の旗揚げメンバーに八嶋智人さんがいらっしゃいます。
観に行ったときに熱量がすごくて衝撃を受けたそうです。
2浪して早稲田大学に入学できたときは、絶対に「早稲田大学演劇倶楽部」に入部すると決めていたとか。
浪人生中に編み出した論理的に考える癖は現在の演技にとても役に立っているとのこと。
どのように役に立っているかを2024年のインタビューで教えてくださっています。
受験勉強で鍛えた論理的に考える癖は、役者の仕事に生きています。今、ドラマ「となりのナースエイド」で医師を演じていますが、この場面では前に出るべきなのか、そうではないのかを考える。物語全体やほかの登場人物との関係性の中で、役割を論理的に判断するようにと意識しています。基礎にあるのは、現代文の受験勉強で鍛えた、あの「構造を分解してから再構築して全体を解釈する脳の使い方」です。
ほかにも医師など専門職の役を演じるときは、受験勉強のように台本の一部を伏せ字にしたりして工夫をし、専門用語を頭に入れています。
プレッシャーでとてもツライ2年間だったと思いますが、現在では財産となっているそうです。
どこまで自分のやり方が通用するかは分かりませんが、人生は学びと挫折の連続なんですよね。役者をしている今も、浪人していた2年間の経験に助けられます。苦労は必ず〝財産〟になるんです。
ちなみに大学の学部は教育学部だそうです。
苦しくても「転んでもただでは起きない」ということなんですね。
卒業後も舞台中心!
大学卒業後はご自分で劇団を主宰し、作家や演出もされていたようです。
内容としては特技にもあるような心理学や神話に特化した内容が多かったとのこと。
2019年に奈良県で古事記に関するオンライン講座を担当したくらいお詳しいようです。
なぜ日本神話や古事記に惹かれるのか調べてみましたが、残念ながらありませんでした。
30代のころからようやく演技だけ生活できるまでにはなったそうですが、
ある舞台に参加した際に制作会社が倒産してギャラの未払いをされてしまいます。
小手伸也は45歳までアルバイト生活!
そのため、生活をするために40歳頃から再度アルバイトを始めたそうです。
以前やっていたコールセンターのアルバイトで通信販売の受注オペレーターのお仕事です。
最終的には2019年3月まで勤務されていたようです。
6年前ですね、結構続けていらしたのですね。
大河ドラマや月9のドラマに出演されても、別の考えがあってアルバイトをしていたと言います。
「謙虚な気持ちを忘れたくない。芸能界の中に全部身を置くと浮かれてしまうんではないかという恐怖もあったので、日常生活の重さみたいなものを忘れたくなくてバイトを続けていたところもあった」
2018年放送のドラマ「SUITS/スーツ」の織田裕二さんから、撮影終了後にバイトに行くことを驚かれても続けていたそうです。
ですがそのことがきっかけで考えを思い直し、アルバイト生活を辞めることにしたそうです。
「よくよく考えてみたら自分自身のため、謙虚な心でいたいとかそういう自分のエゴのためだけにバイトしてても、関わる方が増えてきて失礼にあたることもあるかもしれないという思いが勝り…仕事も忙しくなってきて3月中の(バイトの)シフトを全部欠席っていう迷惑をかけてしまって“この成績では更新できません”と」と19年3月で「簡単に言えばクビ」とアルバイトを辞めることに。
「続けたかったんですけどバイト先の人も“何でバイトを続けてるの?”と首を傾げてらして。それもそうですよね、みたいな感じになった」
俳優で生活できるようになったからアルバイトを辞めるのではなく、自分のエゴが周囲に失礼かもと考えて辞めるというのが小手伸也さんらしい独特な感じがします。
エゴ=小手(こて)る???
実は小手伸也さんは自分の名前が演劇の演出用語になっていたことがあるそうです!
2019年のインタビューで話されています。
大学の同級生で俳優の山崎樹範と村上大綬によれば、「劇団 新感線」の現場では「小手みたいに人の演技をつぶしてまで余計な演技をすること」を、「小手る」と呼んでいるという。
小手が日本を代表する劇作家、演出家の野田秀樹氏の舞台に2作連続で出演した後、別の野田作品を見に行って出演していた古田新太や中村勘九郎と飲みにいったところ、勘九郎に「あなたが小手さんですか?稽古場で小手さんの名前が出てますよ」と言われたという。小手はその理由を「小手みたいな芝居をするなっていうのがダメ出し用語になってたらしい。僕が全く存じ上げない現場で、僕の名前が演出用語になってるっていうのを古田さんとかから聞いて、串カツ屋さんで泣きました」と説明した。
「小手る」の詳細は「理想はすべてアドリブ」という独自の考えの元、「覚えた台詞はできるだけ全て忘れる!」そうです笑
この内容だと直接注意してくれていないのでしょうか・・
小手伸也さん的には良かれと思っていたことが陰ではこんな感じに言われてショックですよね。
その小手る芝居をやめたら、今度は古田新太さんから「面白くない」と言われたとか・・!
ご本人は混乱したと言いますが、本当にどうしたら良いのか分からなくなりますよね。。
アルバイトを辞めるきっかけもこのような出来事があったからかもしれません。
ブレイクはあのペテン師ドラマ!
小手伸也さんは2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」で注目を集めます。
舞台を観に来ていたNHKのプロデューサーの目に留まったのがきっかけだと言います。
ご自身的にはテレビを中心に仕事の幅や明らかに仕事のジャンルが変わって来たのは、
長澤まさみさん主演の2018年放送の「コンフィデンスマンJP」からだそうです。
そこから演じること以外にバラエティー番組的なことも増えて来たそうです。
小手伸也さんの50代の目標は「いただいたお仕事は、全部引き受けられるようにしたい」とのこと。
「とにかく必要とされる素材でありたいです。ニーズがあってこそ職業なので『僕がああしたい、こうしたい』というよりも『僕をこう使ってみたい』という人に出会っていきたい。常にクリエイターの何かをくすぐる存在でありたいと思っています。だからこそ、あまり自分を固めたくないという思いはあります」
これからも益々のご活躍を応援しております!
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